
サマールンルン


月が屋根の上を登るラーメン屋

氷山の崖 足元に落ちた石を目を凝らしてよく見る

絵描きの旅人、ユウイチのスケッチブックに貯まった大量の哲学材料集

奇妙な白っぽい体育館の遠くに

こだわりの黒い粘土 職人の西本

心に色濃く残る 地域性

その日は花火大会 横をとんでもない行列がよぎる

雑念の嵐が降る昼間

官能小説を書くノブタの苦悩

晴れた朝の出来事

リョウイチの狂気 いつの間にか原っぱにいた

雲から伸びるクリーム色の糸

手で物体を蹴り飛ばすと、なにかれ動く

愛の海は無限だが みんな大陸を見ている

パズルみたいな午後の思考

爽やかな田舎町の中 店や公園や林の核心を捉える

少し上空へ 雲間を飛ぶ飛行機

駄菓子屋で買ったみたらし団子の迷路

アスファルトの上 溝にハマって落っこちるユウジ

坂の上の池の公園への散歩 少し怖い記憶

チューニング調整・・・小さいものとして それほど広くない木箱の中での周波数エンタ

毎日同じことの繰り返しは本当に嫌になる

みんな期待値高いからなぁ・・・・

橋を渡る野生の猿たち

一定の人しかやらない特殊な釣り

店を仕切る怒声の大きな店長

半年をかけて揃いあげる積み木のビル

今の時点での感覚と問題 移り変わるのが分かるが・・・・のいつも超微妙なところ
